新しいステージに入ったウィズコロナ

9月19日から22日までの4連休。コロナ禍で客足が落ち込んでいた全国の観光地に人出が戻った。場所によっては、昨年の同時期を上回る人出となった。8月のお盆休みは、政府などの呼びかけによって、オンライン帰省で我慢した人たちも、敬老の日とお彼岸という故郷を連想する4連休になったことで、1ヶ月遅れのリアル帰省を果たした人も多かったようだ。

私は、この4連休によって、ウィズコロナ生活は新しいステージに突入したのではと捉えている。新規の感染者が徐々に減少傾向にあることに加え、これまで除外されていた東京発着の「Go To トラベル」が解禁され、10月1日から支援対象に追加されることが発表されたことが、「もう出かけても大丈夫かも…」という心理を生んだと推測される。
また、コロナ感染への恐怖から、これまで街に出かけることをなるべく控えていたシニアたちも、子供や孫が遊びに来て、姿を見せてくれたことで、アクティブだった日常を取り戻すという効果も生まれそうだ。

これまでは、感染拡大よりも経済を取り戻すことを優先させる政策に、少し嫌な気持ちを抱いていた消費者も、この4連休に積極的にでかけたことを機に、自分の生活リズムをなるべく元の状態へと戻すような気持ちに転換したのではないだろうか。「○○してはいけない」という、後ろ向きの我慢状態から、「△△すれば大丈夫」という前向きの活動志向になった。ちょうど、この前向きの心理とシンクロするかのように新内閣も発足した。

ワクチンの開発に期待を抱きつつも、コロナとともに生きていくという「ウィズコロナ」をあらためて意識した転換点がこの4連休だったのかもしれない。旅行以外の消費も活発化にもつながることを願いたい。



著者情報

第1ディビジョン マーケティング開発第1グループ 小売業やメーカー向け戦略策定、商業デベロッパー向けの戦略・コンセプト策定・ディレクションなどが主な業務。時代を独自に読み解く視点で執筆・講演も行なう。同社ホームページにて「太田の目」を連載中。オリジナル調査「Key Consumer Indicators by ifs」のディレクターも務める。1963 年生まれの「ハナコ世代」。あいみょんの大ファン。

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