2020.08.26 - Event

「川島蓉子のお茶の時間です」イベントレポート

8月19日にオンライントークイベント「川島蓉子のお茶の時間です」を開催しました。
ifs未来研所長の川島蓉子の他、ゲストには(株)マザーハウス 代表取締役副社長 山崎大祐さん、(株)アイスタイル BeautyTech.jp 編集長の矢野貴久子さんにご登壇頂きました。

3人が話をしたことの一部分ではございますが、簡単なレポートでお届け致します。

尚、9月上旬には、編集した動画をifs未来研究所HP内(https://ifs-miraiken.jp/)「蓉子の部屋」にて公開する予定です。
川島蓉子のお茶の時間です #1

コロナ禍の中で感じたこととは?

ifs未来研究所では以前から「おしゃべり会」「カタヤブル学校」と、人と人とが繋がる場づくりを行って参りましたが、コロナ禍で以前のように多くのお客様をお呼びしてのイベントが出来なくなったけれど、今までリアルで行ってきたことを、オンラインに場を移しても続けようという結論に至りました。
そして新たに始まったのが、この「川島蓉子のお茶の時間です」でした。

ゲストのお2人はコロナ禍でどんなことを感じたのか、という質問からトークセッションは始まりました。

山崎さん:
会社を守るのに必死だった。小売は特に。店も閉めていたので。
お店が開店し始め、ようやくお客さんも買い物に出かけけられるようになり、ホッとしているところ。
人に会えないことで自分の価値観を考えた。
みんな繋がりたい、出かけたりしたいって思っていることを感じた。

矢野さん:
仕事をリモートでできるように以前から整えていたので、仕事という意味では以前と変わらない。
でも、出かけられない、家に籠もるというのがこうも辛いのか、と思った。
その反面、本を読んだりする時間が出来た。
旅行に行けない分、活字から得る情報、活字のイマジネーションって本当にすごいな、と改めて感じた。

川島:
名刺をひっくり返して、会いたいと思う人にコンタクトをしてみた。リモートでおしゃべりしてみたのが楽しくて。仕事と暮らしは地続きだと思っているが、人となりがリモートからでも伝わってきて、リアリティが出てきた。
「これからどうなっていくのか」ではなく「これからはどうしていこうと思っている」という話をすることが多く、暗くて落ち込んでいるという人はいなかった。

逆にリアルが注目される!?リアルとデジタルって?

ここ数年で急激にデジタルシフト、DXなどと言われ、あちらこちらでデジタル化が求められているが、果たしてそれで良いのか。デジタルにしか出来ないこと、リアルだから出来ることをきちんと見極めなければならない。

山崎さん:
コロナによって変わったのではなく、もともと違和感があったものや価値観、これで良いんだっけ?と思っていたところにコロナがやってきた。
リアルって、お店って何だろう、と思うきっかけになった。

矢野さん:
結局、人なんだなって思う。
LIPSや@cosmeのユーザーさんに話を聞いた時、自分のことをわかってくれる美容部員さんに会いたいって言う方が多く、それをきっかけに、オンラインでカウンセリングしましょうとなって。ツールは、デジタルじゃなくても良い、電話でも良い。
結局、人なんだと、強く胸にせまってきた。
今後は、VIPな接客をして欲しい時と、価格を比較して商品を買いたい時、そのセレクトがよりできるようになると思う。

山崎さん:
すべてに効率性を求めるのではない。
お買い物は、効率性とフラフラしながら決めていきたいという非効率の両方があるのに、同じベクトルで話される。非効率の効率性。非効率をいかにつくるかが大事になってくる。

思いがけぬ出会いは、まだAmazonではない。

川島:
Amazonで商品を購入したら、購買履歴を基におすすめの商品を提案されるが、思いがけぬ自分との出会いは、デジタルではなくて。
店員さんとのおしゃべりの中でお薦めをされたり、ふらっと立ち寄ったお店での出会いの方が、思いがけない出会いはある。

矢野さん:
AIもセレンディピティを組んで提案をしているけど、本当に満足がいくものかと言われれば、まだ人の接客には追いつけていないのかもしれない。

川島:
五感の中の触覚や嗅覚ってデジタルでは補えないけれど、それさえもデジタルは凌駕していくに違いないという話を聞いて。

山崎さん:
でも、そこを僕らは越えていく。
どうしたら良いのかを考えて、ECやオンラインでやれていないことをやるのみ。

記憶こそすべて。言語にならない価値を日本人は求めている。

矢野さん:
自分が死ぬ時に持っていけるものって記憶だけ。

山崎さん:
情報と記憶は違う。記憶には感情がある。

川島さん:
私は服が記憶になっている。コロナ禍で時間があり整理整頓をした時に、洋服を捨てるか置いておくか考えた時、服に記憶が染みつきすぎて捨てられなかった。服でもなくて全部そう。

矢野さん:
建物とか。建物ってアカシックレコードというか、そこに住んでいた人たちの生活や感情などが記憶されていると言いますよね。

山崎さん:
お店をやっているとそれをすごく感じる。お店でイベントをやっているが、やればやるほど空気が変わる。いろんな人の感情がいる気がして。
イベントをやっているお店って、お客さんが入ってくる。

効率性に対する限界

川島:
自粛明けリアルに出た時、自分が何を感じるかがすごく大事だと思って、大好きな百貨店や商業施設に行ったら、景色が違ってみえた。
きっちりしていたり、きっちりブランドが並んでいたりする店、似たような服が並んでいる婦人服売り場とか・・・。隙間がない店は、今はいいかなと思って。

矢野さん:
@cosme TOKYOという旗艦店を原宿に作って。プチプラからデパートコスメまで一気に選べられるお店、とにかく品揃えが良い。選ぶ楽しさに溢れていて。そんなお店を作ったらやはりお客様に喜んでいただけて。そういう場所が求められていたんだなって。

山崎さん:
密ってどうなるんだろう。

川島:
密もあるけど、どのブランドも買って下さいと言ってくるのが過剰な気がする。
オリンピックに向けいろんなお店が開発されていて、気合が入っているのも分かるんだけど。この満タン感ってコロナ前から思っていたけど、改めてリアルで触れるとこういうものはいいかなって。

矢野さん:
美容だと、体験だけをしてくれてブランドの価値観を分かってくださればそれで良い。
気に入ったらECなどで購入くださいというのが増えていて。
今ここで買ってくださいというブランドは世界的にも減ってきている気がする。

山崎さん:
うちの商品は購入後、ケアだけに何度も来てくれるお客様がいるけど、うちの商品は長く使って欲しいと思っているから。普通だと買い物してもらわないと商売としては成り立たないけれど、長く使ってくれるのであればそれで良い。
もともと効率性に対する限界がコロナ前から感じていて。
でも難しいです、経済も伸ばしていかないといけないし、どう折り合いをつけていけば良いのか。

川島:
そこに人の知恵があって良いのかも。
あと、みんな一緒じゃなくても良いのでは?
今までは画一的な感じがあった。よーい、どん!で走って誰が一番早くゴールに向かうか、という時代だったけど、ダッシュでゴールを目指すのでもいいし、ゆっくりでもいい。

・・・・続きは、動画でお楽しみ下さい。

三者三様の考え方の中にも「共通点」が多く存在し、終始盛り上がった初回のイベントでした。

川島蓉子のお茶の時間です #1
尚、「川島蓉子のお茶の時間です」では、毎回ゲストの方に合うお茶とお茶菓子を紹介することにしております。
今回ご紹介した商品は、富山県 五郎丸屋さん「T5」とEN TEA「水出し柚子緑茶」でした。

こちらの商品詳細も、ifs未来研究所HP内にてご確認いただけます。

ifs未来研究所 HP:https://ifs-miraiken.jp/