2017.04.24 - All , 海外レポート

NY最新ホテル事情

ifsNewYork

再開発の進むローワーマンハッタン地区やブルックリンの人気エリアでは、新しいホテルが次々にオープンしている。昨年から今年初旬にかけてオープンした話題のホテル情報をご紹介する。

Manhattan(マンハッタン)

The Beekman Thompson Hotel(ザ ビークマン トンプソン ホテル)
123 Nassau St, New York, NY 10038
http://www.thebeekman.com/

NYのホテル事情
Courtesy of The Beekman(ザ ビークマン提供)

長らく廃墟となっていた135年の歴史を誇る古い建物(歴史的建造物に指定)が、昨年9月ニューヨークで最もクールでゴージャスなホテル「The Beekman Thompson Hotel」として再生を遂げ、ダウンタウンのシティホールと新ワールドトレードセンター近くにオープンした。

元々は1883年に、クイーン・アン様式(18世紀前期のアン女王の時代にイギリスで生まれた様式)で建てられた建造物で、二つの尖塔が印象的なダウンタウンのランドマーク的存在であった。当時、この建物は「Templeton Court(トンプソン コート)」と呼ばれ、多くの法律事務所がテナントとして入居していた。その後、長い間放置され、廃墟と化していた同ビルだが、2011年にThompson Hotels Group(トンプソン ホテル グループ)(http://www.thompsonhotels.com/)が買い取り、世界的に活躍する建築家のMartin Brudnizki(マーティン ブラッドニズキ )氏(http://mbds.com/)を迎え、当時の伝統や面影を残しながら、モダンで新しい要素を採り入れたラグジュアリーな空間が誕生した。同ホテル内にはニューヨークのトップシェフ、Tom Colicchio(トム コリッチオ)氏が手がけるアメリカンレストラン「Fowler&Wells(ファウラーアンドウェルズ)」(http://www.fowlerandwells.com/)とニューヨークのダウンタウン開発を得意とするレストランターKeith McNally(キース マクナリー)氏がプロデュースするフレンチビストロ「Augustine(アウグスティーヌ)」(http://augustineny.com/)の2つのレストランが併設されている。

The Beekman Thompson Hotelは、ダウンタウン(Lower Manhattan(ローワーマンハッタン))の再開発プロジェクトの一部として今ニューヨークで最も注目を集めるスポットの一つである。Thompson Hotel Groupは、ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ、ワシントンDC、マイアミビーチ、トロントとロンドンでホテル経営を行っている。代表的なホテルは、ニューヨーク トライベッカ地区にあるSmyth Hotel(スミスホテル)。(http://www.thompsonhotels.com/hotels/nyc/smyth

ブルックリンでは、観光客が多く訪れるダンボやウィリアムズバーグ地区におけるラグジュアリー系ホテルの建設ラッシュが続いている。

Brooklyn(ブルックリン)

1 Hotels Brooklyn Bridge(ワンホテル ブルックリン ブリッジ)
60 Furman St, Brooklyn, NY 11201
https://www.1hotels.com/brooklyn-bridge

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Courtesy of 1 Hotels Brooklyn Bridge(ワンホテル ブルックリン ブリッジ提供)

1Hotels(ワンホテル)は、エコ・コンシャスデザインとサステナブルな建築を採り入れた、快適で他の追随を許さないレベルのサービスを提供するエコ・ラグジュアリーホテル。洗練されたトラベラーの為に、単なるラグジュアリーで快適な滞在を提案するだけでなく、自然との繫がりや地元コミュニティとの関わりを重要視し、デザインや食を通じて、サステナブルでグリーンなホテル滞在を体験してもらおうと、地球の未来とホスピタリティの未来を見据えた、テクノロジーとサステナブルが一体化した空間を作りあげた。

持続可能、環境保全に力を入れている1 Hotel Brooklyn Bridgeは、環境に配慮した建物の評価・認証システムLEEDガイドライン(Leadership in Energy and Environmental Design の略で非営利組織USGBC(http://usgbcma.org/)が開発及び運営を行っている)に基づいて建てられた。
・ホテルデザインには54%地元資材が使用されている。
・雨水の再生システム利用。
・100%風力エネルギーを使用。
・低エネルギー電球の使用と3重浄水システムの使用。
・ルームダイニングやミニバーの売り上げの一部を世界人道的活動組織「Action Against Hunger」(http://www.actionagainsthunger.org/)に寄付。
・自然をテーマにしたアートコレクションの常設。

2015年、マイアミのサウスビーチ、マンハッタンのセントラルパークのオープンに続き、2017年に待望の新ロケーションがブルックリン地区のブルックリンブリッジパークのPier1(ピアーワン)にオープン。ニューヨークを拠点とする建築デザインスタジオ「Incorporate(インコーポレート)」(https://inc.nyc/)が内装を手がけた10階から成るこのホテルは、ブルックリン橋、自由の女神とマンハッタンの摩天楼をみわたすことのできるビューを持つ194のゲストルームとスウィートルームから成る。近隣は、南北戦争以前からの古い建物が多く残っている国内有数の歴史指定地区で、富裕層が暮らすブルックリンハイツ地区が広がり、マンハッタンのダウンタウン地区からは地下鉄で数分の距離である。

床から天井までの窓、フリーWiFi, ウェルカムアメニティが揃うゲストルームでは、1Hotelsのアプリ“1Guide(ワンガイド)”でゲストルームのテレビ、コミュニケーションや室内まで全てをコントロールできるようになっている。ホテル施設内には、イギリスを拠点にするラグジュアリーオーガニックスパ「Bamford Spa(バンフォード スパ)」(http://bamford.co.uk/)、24時間オープンのフィットネスセンター、NJ(ニュージャージー州)を拠点にブルックリン、ハンプトンに店舗拡大をしているヨガスタジオ「POE(ピーオーイー)」(http://poeyoga.com/)が手がけるヨガ及びバースタジオ、賞受賞シェフ・レストランターのSeamus Mullen(シェイマス マレン )氏(http://seamusmullen.com/)が手がける24時間オープンのルームサービス他、地元ブルックリン産の新鮮な食材を使ったfarm to table(ファーム トゥ テーブル)キュイジーヌやアルチザンフードを堪能できる。

The William Vale(ザ ウィリアム ヴェイル)
111 N. 12Th St,Brooklyn, NY 11249
http://www.thewilliamvale.com/

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Courtesy of The William Vale(ザ ウィリアム ヴェイル提供)

ブルックリンのウィリアムズバーグ地区に昨年9月にオープンし、新しい人気スポットとして注目されているのがブティックホテル「The William Vale」だ。ウィリアムズバーグのお洒落ホテルとして名を馳せているWythe(ワイス)ホテルから非常に近く、この界隈(5ブロック内)では3軒目となるラグジュアリーホテル。人目をひくフューチャリスティックな外観が印象的な建物である。

ビルのデザインは、Aldo Lamberis(アルド ランベリス)が、庭園デザインはGunn LandscapeArchitecture(ガン ランドスケープ アーキテクチャー)が手がけた。ゲストルームは183室。ブルックリン側のイースト川沿いのウォーターフロントに位置する。
2014年に地元アーティスト、アート団体やコミュニティグループを支援し、アートの活性化と維持を支援するBrooklyn Art Council(ブルックリン アート カウンシル)(http://www.brooklynartscouncil.org/)とパートナー提携し、ホテルのロビーに飾る巨大なアートを製作するアーティストを探し始め、おおよそ2億円以上のコミッションアートを地元ブルックリンを拠点に活躍するアーティストMarela Zacarias(マレラ ザカリアス)(http://marelazacarias.com/) に依頼したことで話題を集めた。彼女の製作した巨大な彫刻は同ホテルのロビーに飾られている。

更に特筆すべきは、最上階にオープンしたルーフトップバー「Westlight(ウェストライト)」2017(http://westlightnyc.com/)。ここから見渡す夕暮れ時のマンハッタンは何とも美しい。夕暮れを堪能しながら、ニューヨークのトップシェフ・レストランターのAndrew Camellini(アンドリュー カーメリーニ)氏の小皿メニューが楽しめる。また4階の屋上から繫がり、一般にも開放されているVale Garden Park(ヴァーレ ガーデン パーク)(空中庭園)には、コーヒーやフードをサーブするフードトラックも常駐。

昨年11月初めには、Andrew Camellini氏が手がけるイタリアンレストラン「Lueca(ルエカ)」(http://leuca.com/)が同ホテル内にオープンし、こちらも新ダイニングスポットとして人気を呼んでいる。

マンハッタンには今春、人気のノマド地区にLife Hotel(ライフ ホテル) (http://www.lifehotel.com/) のオープンが予定されている。