2018.06.11 - 海外レポート , All

NYデザインウィーク

ifs New York

NY市の5月は、アートとデザイン関連のイベントが目白押しだ。そのキックオフイベントが、今年で開催7年目を迎え、益々盛り上がりを見せているアートフェア「Frieze New York」。Deutsche Bankが7年連続でメインスポンサーを務める。

Frieze Art Fairは、1991年、Amanda Sharp, Matthew Slotover とTom Gidleyによって設立されたfrieze magazine(コンテンポラリーアートとカルチャーを牽引する雑誌)を母体とする。2003年に世界で最も影響力のあるコンテンポラリーアートフェアとしてFrieze LondonがロンドンのThe Regent’s Parkで開催。ロンドンでの成功に続いて、2012年にFrieze New Yorkが設立。2018年2月にはFrieze Los Angelesのローンチを発表した。(会期:2/14/2019-2/17/2019)

会期:5/3/2016-5/6/2019。(https://www.frieze.com/fairs/frieze-new-york

Frieze Art Fair NYの会場は、イーストリバーに浮かぶ島Randall’s Island (マンハッタンからはフェリー、バスやUberを使用。273エーカー(334,200坪)の島にはピクニック用のエリア、野球場、サッカー場、ゴルフセンター、テニスセンター、最先端のスタジアムが設備されている)。敷地には大きな真っ白なテントが設置され、世界のアートシーンを牽引する190のコンテンポラリー・モダンアートギャラリーが世界30カ国から集結。会期中の来場者数は44,000人に上り、昨年に比べ25.7%増加。
NYデザインウィーク

来場者からは、キュレートされた作品の質の高さと幅の広さ、新進アーティストから20世紀最も影響のあるアーティストの作品を一同に見ることができるといった点が非常に評価されている。

NYC x Design 2018

https://www.nycxdesign.com/
Frieze New Yorkの後続イベントとして、現在NYでは、NY市をあげ産学連携で大規模なデザインウィークがマンハッタンを中心にブルックリン地区やクウィーンズ地区の各所で開催されている。
52,000人に及ぶデザイナー、世界を牽引する10の建築やデザインスクール、8,000のデザイン事務所、800以上のミュージアムやギャラリーが参加。ファッション、都市計画、建築からエンジニアリングとデザインに於けるほぼ全てのフィールドにおける最先端のデザインを展示、インスタレーション、新商品のお披露目、ツアー、パネルディスカッションを通して一斉に体験できる機会となっている。

Design Pavilion

会場:Times Square
Broadway btw W 42nd st & W47th Sts.
(会期:5/12/2018-5/20/2018)
https://www.design-pavilion.com/

NYデザインウィーク

「NYC X DESIGN」期間中に、タイムズスクウェアに「NYC X DESIGN」のハブとしてインフォメーションセンターやリテールショップを併設したDesign Pavilionが今年も登場。2018年は、イギリスを拠点にするデザイン会社Inflate(http://inflate.co.uk/)による空気で膨らませた巨大ドームがお目見えした。

この毎年恒例のデザインイベントでは、インタラアクティブデザインに基づき、“From This Day Forward”をテーマに掲げたパブリックインスタレーションやトークショーが開催され、9日間の期間中に、地元の人々と観光客併せおおよそ300万人以上が訪れ、パブリックインスタレーションを楽しんだ。

WANTEDDESIGN MANHATTAN

Terminal Stores
269 11th Ave.
https://www.wanteddesignnyc.com/
会期:5/19/2018-5/22/2018

NYデザインウィーク

Wanted Design Manhattan は、2011年、Odile HainautとClaire Pijoulatによって設立されたカルチャー、コマース、商品ローンチのホスト、インスタレーション、トークショーを盛り込んだダイナミックなプラットフォーム。デザインの促進とインターナショナルクリエイティブコミュニティの育成と振興をミッションに掲げ、毎年5月のNYC x Design 期間中の目玉な催しもののひとつとして、ユニークなデザイン都市である「New York」を紹介することを目的としている。

また、Wanted Design Manhattanは、北米のデザインスタジオ、建築家やインテリアデザイナーとのコネクションを求めているメーカーや起業家を繋ぐプログラムを提供。会場は新しい発見、新しい繫がりを求める業界人やデザイン好きで溢れていた。

本年度は、世界20カ国、新進ブランドから著名なブランドまで140の出展者が一斉に集結。会場にはメキシコ、チリ、エルサルバドル、中国など世界各国のデザインブース、サステーナブルをテーマにしたユニークな家具や照明の展示が目立った。また、北米12の都市(2018年の参加都市Asheville, Bay Area, Boston, Fogo Island, Montreal, Philadelphia, Portland, Saint John, Saskatoon, Seattle, Tronto, Vancouver)が参加し、各々の都市を代表するデザイナーをフィーチャーしたOutside the Box(http://otbexhibition.com)は興味深い展示のひとつであった。その他に、スイスの時計メーカーRado(http://radostarprize.rado.com/us)が、若手のデザイナーの作品を促進する目的で、NYC x DesignとWANTEDDESIGNとコラボした米国版のRado Star Prizeは、“Design Inspired by Nature”をテーマに自然から影響をあたえられた画期的なデザインを展示。

ニューヨーク市をあげたデザインウィークは、今後も益々規模を拡大していく予定で今から楽しみだ。