2020.10.26 - 太田の目

ソーシャルディスタンスとソロ活動

マーケティング開発第1グループ

太田 敏宏

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、オフィスでも、街なかでも、ショップでも、飲食店でも、ソーシャルディスタンスが求められている。
その中で注目されているのが、ソロキャンプである。オープンエアな場所で、ソーシャルディスタンスを保てるレジャーとして注目されている。ソロキャンパー芸人ヒロシのYouTube チャンネル登録者数も約100万人まで増えている。
ソロキャンプ以外にも様々な“ソロ活動”が増加中だ。実施中のGo To トラベルでも、密を避けるための一人旅が人気だという。今のご時世を考えると、旅行に行きたくても、友達を誘いにくいという人も多いようだ。
かつて言われた“おひとり様”とは違った意味で、飲食店でもソロ対応が人気である。コロナを追い風として、1人焼肉のチェーンである「焼肉ライク」が業績を伸ばしている。1人焼肉であるため、シェアすることも無く、おまけに1人1台の焼肉ロースターが強力に換気をしてくれるので、安全・安心なイメージも高い。
この冬は、鍋料理店でもソロ対応が重視されるだろう。冬と言えばみんなで鍋をつつきあって、体も心もあたたまるというのが風物詩だったが、今年は、皆で鍋を囲むのも、同じ鍋に箸をいれるのも気が引ける。人数分の小鍋が用意され、めいめいに鍋をつつく、もしくは仕切りのついた鍋を使うという“ソロ鍋”が定着するかもしれない。
仕事でも、ソロの方が都合いいという場面が出始めている。コロナ以前と比べるとweb会議が格段に増えた。会議室に集まってweb会議を行うと、たびたびハウリングが起きて会議が中断したり、イヤホンとリアルな声で二重に聞こえたりという不具合も起きる。それを防ぐには、web会議用のソロブースが便利だという、会議はみんなで集まるのではなく、ソロで参加した方がいいという、なんだか頭が混乱するようなことも起きている。
コロナとはWITHでいなきゃいけないのに、活動はソロでしなきゃいけない皮肉な場面が多い。物理的には隔たりは大事だが、心理的には隔たりを埋めていくことが大切そうだ。