本来ならスポーツの祭典、平和の祭典であるはずのオリンピックに関して、開催すべき、中止にすべき、無観客にすべき、観客をいれるべきという話、世論を二分するような自体になっている。コロナウィルスの感染が収束していない中で、どうしても、密になることは避けられず、感染を拡大してしまうのではないかという懸念もあるし、また、このようなご時世で「お祭り騒ぎ」をするのはいかがなものか?という風潮もある。

オリンピックが有観客で開催されるなら、という訳で、8月以降、大規模の夏フェスが復活する動きが高まっている。もちろん、万全の感染対策を行った上での開催となるが、コロナでストレスが溜まっている人たちにとっては、これらのイベントが大事な発散機会となるだろう。コロナ前までは順調に右肩上がりだった音楽イベント市場も徐々に復活することだろう。さらに、コロナ禍で培ったオンラインイベントも相まって、大きな経済効果を生む可能性がある。

大規模イベントだけでなく、小規模で行われている神社の祭礼も、縁日や神輿担ぎやその他の行事に関しても、やはり密さが避けられないということから、中止を余儀なくされている。他のイベントと違って、これらの神事はオンラインで実施というわけにもいかない。祭りそのものを開催しないという判断せざるを得ないようだ。皮肉なのは、これらのお祭りには「無病息災」を祈るものが多く、このコロナ禍だからこそ、「無病息災」や「疫病退散」を祈って行うべきなのである。いわゆる、お祭り騒ぎが主体のお祭りとは訳が違う。当社が実施した「あなたが予測するアフターコロナ」(KCI Key Consumer Indicators by ifs vol.5)*でも、花火大会やお祭りの屋台はコロナ収束後には復活すると予測した人が多かった。

コロナ禍に負けず、歴史を継承していく必要がある、伝統を絶やしてはいけないという気持ちが芽生え、各地域や日本の文化は再び脚光を浴びるに違いない。

*「あなたが予測するアフターコロナ」(KCI Key Consumer Indicators by ifs vol.5)
https://www.ifs.co.jp/blog/kci20210610

著者情報

第1ディビジョン マーケティング開発第1グループ 小売業やメーカー向け戦略策定、商業デベロッパー向けの戦略・コンセプト策定・ディレクションなどが主な業務。時代を独自に読み解く視点で執筆・講演も行なう。同社ホームページにて「太田の目」を連載中。オリジナル調査「Key Consumer Indicators by ifs」のディレクターも務める。1963 年生まれの「ハナコ世代」。あいみょんの大ファン。

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