ifs未来研究所
モノや情報が溢れ返り、ひとつの商品やサービスをとってみても“生活者”自身が常に理性的に判断できる範疇を超え、ますます複雑化。
生活者の感情や心に訴え、自分ごと化させ、共感してもらうというプロセスが必要不可欠になっている今だからこそ、ifs 未来研究所では、「時代の気分」「生活者の価値観」「ビジネスの可能性」といった視点から、少し先の未来について様々な切り口から情報を発信。
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サステナビリティ戦略アップデート 第6回 脱炭素経営のはじめ方 ifs未来研究所 山下徹也
前回の連載では、環境・社会課題における梃子としての要素が大きい「脱炭素」について、国際動向や日本企業のビジネス機会を織り交ぜ、ファクトをベースにしながら概観してきた。主に環境戦略でイニシアティブを握ろうとするEUの思惑、国境という概念ではなく価値観を重要視するGAFAMなどの企業視点、米国のグローバル覇権に対抗するかたちで脱炭素やテック関連で世界最大の経済圏を狙う新脱炭素型シルクロードなどにもふれてきた。 気候変動に対応しないことのダイベストメントリスクなどにもふれさせていただいた。日本の展望として脱炭素と経済の実務化の観点から、欧州、米国、中国と覇権争いをするのではなく、脱炭素ビジネスの仕組みを確立し、主に成長するアジア市場でいかに脱炭素分野で貢献できるか、国際競争力の向上、気候変動危機双方の観点から勝機があることをお伝えしてきた。
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サステナビリティ戦略アップデート 第5回 国際動向から読み解く脱炭素化 ifs未来研究所 山下徹也
本連載のここまで4回では、前半でサステナビリティ経営に向けた基礎情報について、後半では産業構造や社会システムの変革のアプローチとしての新提案「インクルーシブインパクト」とその事例として国内外のファッション業界について展開してきた。ファッション産業は時代の価値観をいち早く表層化する産業であり、生活者接点も多いことから、産業セクターが異なる読者のみなさまの参考になればと考えて解説させていただいた。 第5回となる今回は、環境・社会課題における梃子としての要素が大きい「脱炭素」について、国際動向や日本企業のビジネス機会を織り交ぜ、ファクトをベースにしながら概観していく。
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ifsインサイト サステナビリティ戦略アップデート 第4回 ファッションを愛するすべての人へ
業界全体で課題解決に取り組むファッション産業の動き 今回で4回目を迎える本連載であるが、前回は、個社で解決がむずかしい産業構造や社会システムの変革のアプローチについて、筆者考案のステークホルダー全体で協働する「インクルーシブインパクト」を説明させていただいた。今回は、産業モデルの循環型への変革、カーボンニュートラルに動きだした国内外のファッション産業に焦点を当て、インクルーシブインパクトと重なる部分を概観していきたい。異業界でも、VUCA時代の協働のアプローチとして、読者のみなさまの事業あるいは産業に共通の視座を見出す一助となれば幸甚である。
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マーケティング戦略アップデート 第13回 Z 世代は社会問題を意識した観光を求めている
この1年ほどの間に、私たちの多くは、これまであまり経験したことのない距離感覚を身につけたのではないか。毎日を平穏無事に過ごすために手洗いや三密を避けるなど一つ一つの行動に集中しつつも、同時に、この社会状況がずっと続いたとき私たちにいったい何が起こるのだろうか、そういう全体を見渡そうとする視点……あたかも虫の目と鳥の目を両方もったように、視界を伸び縮みさせながら暮らす癖をつけたように思う。
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マーケティング戦略アップデート 第12回 D2CとEコマース
コロナ禍の消費者の行動・需要変化により、流通小売業界は明暗が分かれている。 経済産業省による2020年の小売業動向調査では、コロナ禍の巣篭もり需要により、業態別に見ると、スーパー、家電大型専門店、ドラッグストア、ホームセンターでは前年より販売額が増加し、百貨店、コンビニエンスストアでは減少した。
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マーケティング戦略アップデート 第11回 地域を活かすワーケーション
コロナ禍でテレワーク制度の導入が進むなか、ワーケーションが注目されている。2019年に全国的にワーケーションを普及促進させることを目的として設立された「ワーケーション自治体協議会(WAJ)」には現在、1道22県171市町村(21年6月24日時点)が参加しており、観光地としても人気のある北海道や沖縄、リゾート地として有名な長野・軽井沢などもワーケーションの誘致に力を入れている。
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マーケティング戦略アップデート 第10回 「常連さん」の時代
コロナ禍で露呈したのは、大量のトラフィックが必ずしもビジネスの成功に結びつくのではない、ということかもしれない。度重なる緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発出によって、中心街や交通機関から人の波が消えた。
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マーケティング戦略アップデート 第9回 “身近-心近(こころぢか)”なモノ・コト・ヒト・マチ
コロナ禍の暮らしは1年を超え、いまもなお落ち着かない日々が続いているが、当社でこの3月に実施した「生活者の気分」調査によると前向きな気分をふやしたいという意向が高まっている。右往左往させられている間にも否応なく過ぎてしまう人生のなかの大切な時間。この状況に柔軟に適応しながら、楽しい日々に転換したいという生活者の動きに注目したい。
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マーケティング戦略アップデート 第8回 世界の変化、未来への行動
「世界中を安全に旅ができ、国際交流がいまよりもっと進む社会を、家族や子孫に残していきたい」と願う気持ちは、先進国だけでなく新興国に住む人々も同じようだ。難民としてたどり着くのではなく、もっと自由な意思で移動できる時代がきっとくるはず、と。
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マーケティング戦略アップデート 第7回 “移動型コンテンツ”で楽しむ暮らし方
コロナ禍での暮らしも1年以上となった。当社が実施した2021年1月の生活者調査では、「コロナ禍が完全に終息したとしても前の暮らし方には戻らない」と考えている人が7割以上を占めた。日常の暮らし方だけでなく、在宅ワークやオンライン授業の導入など働き方や学び方も大きく変わり、多くの人がいままでと違った緊張感を強いられながら日々生活している。
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マーケティング戦略アップデート 第6回 徒歩旅行のポテンシャル
どうにもままならない「新しい日常」のなかで、行きたい場所のリストづくりに精を出している。その一つが寄席。知らない時代や場所を空想する、言うなれば“エア旅” ができる。好きな噺のひとつが「大山詣り」なのだが、ご存じの方も多いだろう。長屋の連中で大山の阿夫利神社にお詣りに行く際、酒癖の悪い熊さんが起こす騒動の顛末が描かれる演目だ(悪酔いの罰に頭を剃られた熊が、意趣返しに長屋のおかみさんたち全員を尼さんにしてしまうのがオチ)。
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"マーケティング戦略アップデート第5回 風の時代と心地よさ"
自己の内面を見つめ直す気運の高まり “自分探し”という言葉はかなり前から使われてきたが、私はいまあらためて、この言葉が気になっている。
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マーケティング戦略アップデート第4回 東京一極マーケティングの転換点
コロナ禍で都心のビジネスが厳しい状態に 郊外やロードサイドの商業施設や専門店が、底堅い売上げや順調な回復をみせたのに対して、都心の商業施設や飲食店は厳しい状況が続いている。
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マーケティング戦略アップデート第2回 オフライン体験に期待を高めるインスタ世代
当社では、バブル崩壊後の1995年から生活者を捉える視点に「世代」を据え、その志向性・消費傾向についてリサーチ&分析を続けている。
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