レッドカーペットを利用したAdvocacy Marketing:RAD

■レッドカーペットイベントを社会貢献の
プラットフォームへ

アドボカシー活動(「擁護・代弁」や「支持・表明」「唱道」などの意味を持ち、同時に政治的、経済的、社会的なシステムや制度における決定に影響を与えることを目的とした、個人またはグループによる活動や運動の意)を目的としたエージェンシーRAD (https://www.wearerad.org/)は、社会貢献、支援活動そして人権、環境やその他の目的に対する新たな資金貢献を得るために、セレブが集う華やかなレッドカーペットイベントを、ハリウッドで最も大きな社会貢献のプラットフォームへと一変させた。

■RAD (Red Carpet Advocacyの略) とは

(https://www.wearerad.org/)
Advocacy Marketing:RAD
https://www.nytimes.com/2019/01/30/fashion/red-carpet-advocacy.html
元ラグジュアリーブランド のマーケティングエグゼクティブだったCarineh Martinと、 マドンナやトム・フォードのスタイリストでオスカーにもノミネートされたことのある著名なコスチュームデザイナーArianne Phillipsが、ハリウッドスターと慈善団体との意義のあるパートナーシップの構築を願って2018年7月に設立したアドボカシー活動の為の企業。
RADは、ハリウッドセレブが支持するチャリティー、社会貢献活動や非営利団体とファッションブランドを繋げ、国際的なスケールでの資金調達及び、今日必要とされる社会貢献活動への認識を仰ぎ、人々を巻きこみながら社会貢献を促すこと(寄付、ボランティア、友人にシェア、ソーシャルメディア上でのアクションなど)を目的としている。
CarinehとArianneの“人々のセレブカルチャーへの興味や憧れといった感情を、レッドカーペットという非常にパワフルな場、そして影響力のあるセレブを介して社会貢献に繋ぐことはできないだろうか?”という想いが形になった。

■RADマーケティングの流れ

流れとしては、①まずタレントにどのチャリティーを支援したいかを確認する。②次に、タレントが支援したいとする非営利団体にコンタクトし、このアイディアに賛同かどうかの意思を確認し、届けたいメッセージを確立する。③次にセレブに衣装を提供するブランド側に、そのセレブのコーズ(信念や大義)に対する寄付を仰ぐ。寄付金の額はブランド側が決める。④最後にレッドカーペットイベントに於いては、セレブが支援するチャリティについて、ファンへのエンゲージを高めるために、ソーシャルメディア上にハッシュタグ#doradberadをつけて投稿。
RADは、 ブランド側に対してマーケティングに纏わる“クリエイティブサービスフィー”を別途請求する形で成り立っている。

■過去実績:

◆RAD x LEVI’s Dinner for YOUNGCARE
Advocacy Marketing:RAD
https://www.vogue.com/article/margot-robbie-austin-butler-levis
著名なコスチュームデザイナーであるArianne Phillips氏が、2019年7月に上映されたQuentin Tarantino監督手掛るハリウッド映画「Once Upon a Time In Hollywood」内で、沢山のLevi’sのビンテージアイテムを衣装に使用したことがきっかけとなり、Levi’sとパートナーシップを結び、チャリティーディナーを開催。同映画に出演した女優Margot Robbieと俳優で歌手のAustin Butlerがホストを務め、Margot Robbieが以前からサポートをしているオーストラリアの非営利団体で18~65歳までの高度な集中治療を必要としている人々をサポートする「Youngcare」(https://www.youngcare.com.au/)を支援するチャリティディナーを行った。

◆RAD x Olivia Wilde x Oscar de la Renta for Henry Street Settlement
Advocacy Marketing:RAD
https://www.wearerad.org/olivia-wilde
2019年4月、女優のOlivia Wildeは自身の主演映画「A VIGILANTE」のニューヨークでのプレミアでOscar de la Rentaの協力のもと、NY市内を拠点に、家庭内暴力の被害にあった女性や子供を支援し、シェルター、教育、ソーシャルサービス他、独立して生きていくために必要なケアを献身的に提供する支援団「Henry Street Settlement(https://www.henrystreet.org/)を支援。

◆RAD x Elizabeth Banks x Business of Fashion for Dress for Success
Advocacy Marketing:RAD
https://www.hollywoodreporter.com/news/costume-designer-arianne-phillips-elizabeth-banks-talk-red-carpet-advocacy-1205355
2019年4 月26日に開催されたBusiness of Fashion の二回目のBoF West サミットが開催され、女優、ディレクターそしてプロデューサーでもあるElizabeth Banksが、“セレブがどのように、そして何故、彼らの存在、影響力そしてソーシャルプラットフォームを活かして自分達が支援するコーズをサポートすべきか”について語った。Elizabeth Banksはサミット当日、サステナブルなファッションリセールサイト「thredUP」(https://www.thredup.com/)のエコフレンドリーなドレスを着用し、プロフェッショナルな服装とリソースを提供することで、女性の職場における活躍及び女性のエンパワーメントを推進する非営利団Dress for Success(https://dressforsuccess.org/)への寄付を行った。Elizabeth Banksは、イベントで自身のプラットフォームを使ってオーディエンスにDress for Successについてそして、何故彼女がその非営利団体を支援しているのかを語った。また、自身のソーシャルメディアを使って社会貢献や支援活動のパートナーシップを称え、彼女のファンを啓蒙し彼女が支援する団体を一緒に支援することを訴えた。

RADと提携することで
-セレブ、慈善団体、ブランド3方がwin-win
-ブランドとセレブのファンへの啓蒙
-寄付は100%直接非営利団体へ届けられる

■“Who are you wearing” から
“Why are you wearing”へ

CarinehとArianneのたゆまない努力によって、レッドカーペット上でセレブがインタビュワーから質問される内容も“Who are you wearing?” から“Why are you wearing?”へと変わってきている。二人の今後のゴールは、ソーシャルグッドの印「B-Corp」(https://bcorporation.net/)認証認定企業を目指すことだという。

無料メルマガ登録はこちら!

ビジネスリーダーに役立つ記事やブランドマーケティングに関する情報などを随時お届けしております。

ページの先頭に戻る

お気軽にお問い合わせください

ブランド開発、マーケット開発、クリエイティブ開発に関する
ご相談を受け付けております。