ifs未来研究所

モノや情報が溢れ返り、ひとつの商品やサービスをとってみても“生活者”自身が常に理性的に判断できる範疇を超え、ますます複雑化。
生活者の感情や心に訴え、自分ごと化させ、共感してもらうというプロセスが必要不可欠になっている今だからこそ、ifs 未来研究所では、「時代の気分」「生活者の価値観」「ビジネスの可能性」といった視点から、少し先の未来について様々な切り口から情報を発信。

  • 過渡期を迎える上海商業施設(後編) 大規模開発ラッシュで市場は飽和状態を迎えたか?

    経済成長とともに、圧倒的な規模で商業施設の開発が進む中国・上海。前号では、上海の商業施設について4つのタイプに分類し、①大商業集積+エンタメ型巨艦施設②コンセプト型施設について紹介した。後編では、歴史的な建物をリノベーションしてコンセプチュアルな施設に仕立て上げ、大規模な商業集積施設とは一線を画す③リノベーション&コンセプト型施設と、比較的感度が高く、鉄道、住宅、オフィス、ホテル、商業が複合的に集約されている④多機能集約型施設を紹介したい。

    コラム FASHION ASPECT
  • 大規模停電で見たリアルの力

    台風15号による大きな被害が千葉県を中心に起きた。これまでに例を見ない大規模停電や断水により人々の生活に影響を及ぼした。私が住む家の周辺も、月曜日未明から水曜日の夜まで停電という状況になった。あちらこちらで信号機や街灯もつかない状況になり、市内全域が暗闇に包まれた。

    コラム 太田の目
  • 新しいリテールの在り方:Community is the new retail

    今回は、コミュニティが発信する新しいリテールの形を探ってきたいと思います。

    コラム 海外レポート
  • Gen Z世代の最新「食」動向

    Gen Zは、1994年から2010年代半ば生まれの9歳~25歳(文献によっては1990年代半ばから2000年代初期生まれ)をさす。Gen Zと呼ばれる彼らは、現在米国に約6500万人存在し、2020年までに米国消費者の40%を占めると言われている。ミレニアル世代の後発組と年齢が近いGen Zの先発組は、既に成人を迎え労働市場に参入。現在彼らの消費力は 440億ドルとも言われ、その消費力は年々増加の一途を辿っている。Gen Zは、コト消費を重要視し、Foodieの異名を持つミレニアル世代と嗜好が比較的似ていると言われるが、こと食に関してはミレニアル世代とは少し違った価値観を持っているようだ。

    コラム 海外レポート
  • 過渡期を迎える上海商業施設( 前編) 大規模開発ラッシュで市場は飽和状態を迎えたか?

    大規模商業施設の開発ラッシュが続く中国。なかでも上海は、2018年に開業した商業施設は50施設以上、総面積が500万平方メートルを超えたとも言われており、商業施設開発エリアとしては世界トップクラスと言っても過言ではない。しかし、2013年を境に売り上げと売り場面積の伸び率が乖離し始め、最近では開発するほど効率が落ちるという状態に突入しているという。本号と次号の2回にわたり、過渡期を迎える上海の商業施設の現状をリポートする。

    コラム FASHION ASPECT
  • 新品好きの日本人は他人のお古で心が満たせるか?

    全てのものが「所有価値」から「使用価値」にシフトしつつあるという。日々の暮らしに必要なものは、どこかから、レンタルするか、誰かとシェアするか、サブスクリプションを利用すればいい。都度、最も効率的で、最もパフォーマンスに優れたものを調達し、必要なくなれば返せばいい。実にスマートな選択である。

    コラム 太田の目
  • 米国で拡大する次世代教育:STEM教育

    アメリカ合衆国労働統計局The U.S. Bureau of Labor Statisticsが行った調査によると、STEM関連の職種の成長率は、2010年から2020年の10年の間に、18.7%の成長率を見込み、これに対して全職種の成長率は、14.3%の成長率を見込んでいることが分かった。

    海外レポート
  • アフリカ系アメリカ人デザイナーの台頭:彼らの成功の背景~

    2018年3月、Louis Vuittonの新メンズ アーティスティック・ディレクターに同メゾン初のアフリカ系アメリカ人デザイナーVirgil Abloh氏が就任し、世間を騒がせたことは記憶に新しい。長らく白人優位が顕著で、著名なアジア人デザイナーも数えるほどしかいないラグジュアリーブランドに於いて、アフリカ系アメリカ人デザイナーがビッグメゾンのアーティスティックディレクター、実質メンズデザインのトップに抜擢されたことは歴史的な瞬間だと言える。

    コラム 海外レポート
  • 21世紀型ライフスタイル -楽しい!で関わる・転じる・広がる暮らし

    21世紀に入って20年、社会・情報環境が多様化、フラット化する中で、暮らし方はどのように変化しているのか。伊藤忠ファッションシステム株式会社(以下、ifs)では定期的に生活者リサーチを行っているが、今回は「21世紀型ライフスタイル」を捉えるべく、「生活先行層」にフォーカスし、彼らの価値観・行動を探った。その共通項から見えてきた「21世紀型ライフスタイル」に欠かせない要素を紹介する。

    コラム FASHION ASPECT
  • PBと宝探し消費とオフプライスストア

    大手小売業はプライベートブランド(PB)を強化している。モノが売れない時代に利益率を確保しようとすれば、自らリスクを張って商品を開発することが必要不可欠となる。逆にNBメーカーは棚を確保しようとすれば、PB商品の開発・製造を受託しなければならない状況になっている。

    コラム 太田の目
  • ミレニアル世代の消費動向:モノを所有せず「借りる」マインドセット

    昨今、米国に於ける多くの若年層が“モノを所有しない”という選択をしている。デジタルネイティブである彼らは、デジタル端末を駆使して瞬時に多様なサービスと繫がり、必要な情報はオンライン上で事足りるため、常に変化するモノやサービスに時間、労力やお金を払って所有するよりも、必要に応じて借りることを好む傾向にある。

    コラム 海外レポート
  • ファッション業界にディスラプションを起こすリセールビジネスとパワーセラー

    現在、米ファッション業界では、リセールビジネス(再販)が勢いを増している。世界のビジネス情報レポート及びサービスを提供する調査会社Global Data(https://www.globaldata.com/)の調べによると、2018年、中古アパレル市場規模はリセールEC、スリフト(リサイクルショップ)、寄付をあわせて240億ドルを突破し、5 年後の2023年には510億ドルに達すると予測されている。また、二次流通ビジネスは過去3年間、一般の小売市場より21倍も早く成長していることがわかった。

    コラム 海外レポート
  • 持続可能なビジネスへ ファッション業界と「 断捨離」 

    すっかり定着した「断捨離」。確かに、家庭のタンスに眠る着なくなった洋服を処分して、空間も気持ちもスッキリさせようという人たちが増えている。今、「断捨離」を行うのは消費者だけではない、ファッション業界の各企業も自らの事業について、「断捨離」的発想でさまざまなものを見直している。業界内で起きている様々な「断捨離」を巡るビジネスの動きを考えてみたい。

    コラム FASHION ASPECT
  • 品切れと奪い合い

    以前よりも話題の少なくなったファッション業界にとっては、ニュースになるだけでも貴重に感じてしまう。これらの限定商品は、発売される数量に対して、その商品が欲しい人の数が大きく上回っていることに加え、今買わないと買えなくなってしまうという事情が相まって奪い合いが生じた。さらには、これを転売してひと儲けしようと企む人がその行列に加わり、メディアに取り上げられることでさらに希少性がましていく。

    コラム 太田の目
  • ミレ二アル世代に向けた新しい金融サービス

    働き方に柔軟性と流動性を求め、フレキシブルに働くスタイルを好むミレ二アル世代の台頭により、 2020年までにアメリカでは労働人口の40%=6000万人がフリーランスになると言われている

    コラム 海外レポート
  • 多様化する顧客ニーズが生んだ次世代ホテル 大きな変革期を迎えた米ホテル業界の今

    2018年の米国のトラベル市場のキーワードは「テクノロジー」と「ローカルな体験」。旅行好きで、滞在先での体験を大切にするミレニアル世代の台頭などにより、急速に変化する顧客のニーズに対応して、個性的なホテルが数多く登場している。今号では、近年ニューヨークで開業したホテルや開業予定のホテルの中から、新たなコンセプトや体験価値の提供がメディアなどで話題となったものを紹介する。

    コラム FASHION ASPECT
  • 古かっこいい ―リノベーション・アップサイクル・レストア・アーカイブー

    オリンピックや耐震絡みの再開発ラッシュで、真新しい巨大な建物が林立する一方で、古い建物の骨格だけを残すリノベーションも持て囃されている。世界中共通して、ミレニアルズたちは、リノベーションや、過去の文化を紐解くのが好きらしい。新しい建物や新しい洋服よりも、古い建物や古着などを好む傾向がある。“古かっこいい”ものが好きなのである。

    コラム 太田の目
  • ペットは我が子!可処分所得をペットに費すミレニアル世代

    年々、子育てにお金がかかる今、子供を持つ時期を遅らせたり、子供を持たないと決めたこの世代は、代わりにペットを飼うことを選択しているという。彼らは、年々増える可処分所得を、ペットやペット関連用品に注ぎ込む傾向にある。

    コラム 海外レポート
  • LINE下世代の“ 今” 生活満足を高める術は、「一人時間」と「 充実シーンのパーツ・ファッション」

    伊藤忠ファッションシステム(ifs)では定期的に生活者のリサーチを行っているが、現在分析対象としている中でも一番若い人たち(1997~2000年生まれ)を仮に「LINE下世代」と命名、彼らが高校生の頃から観察を続けている。デジタルスキルが高く、消費に堅実な彼らも現在大学生になっていることから、今年度は世代名を正式に命名したいと考え、アプローチ方法も模索しながら彼らの特徴をクローズアップしていく予定だ。その一つとして、10代後半~20代前半女子に人気のWEBメディア「ローリエプレス」と共同でさまざまなリサーチを行っている。今回はこれらのリサーチ結果とともに、Instagram好きな情報感度の高いLINE下世代女子たちの実態も併せてお届けしたい。

    コラム FASHION ASPECT
  • 回遊の意味の変化 -スマホ時代の商業施設-

    これまでは、回遊型の購買行動が注目されていた。欲しいものは特にないが、なんとなく駅ビルや商業施設に行き、回遊している間に欲しいものと出会い、それが消費になっていくというものだ。

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ifs名物プランナー太田敏宏によるコラム「太田の目」(毎月25日頃 更新予定)

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